Société Franco-Japonaise de Biologie

日仏生物学会

日仏生物学会会長就任のご挨拶

北里大学一般教育部・医療系研究科 教授

浜崎 浩子

 2019年1月1日より、日仏生物学会会長を務めさせていただくことになりましたので、皆様にご挨拶申し上げたいと思います。

第六代会長である仲村春和先生は、2期(6年間)の任期を務められ、来期は会則により残念ながら退任することとなりました。会長としての長い間のご尽力に感謝いたします。仲村先生の任期中には、新入会員が増え、年2回の例会も活発に行われて、2018年12月に第189回例会が終了しました。さらに、日仏生物学会主催あるいは共催の一般公開シンポジウムが行われたほか、フランス本国やフランス語圏からの学者招聘も行われました。日仏生物学会誌(Bulletin de la Société Franco-Japonaise de Biologie) も毎年発行され、2018年で第58巻となります。

日仏生物学会は、公益財団法人日仏会館に27ある日仏関連学会の中で最も古い学会です。日仏生物学会の設立は、1932年(昭和7年)ですから、3年後の2022年には90周年を迎えることになります。このような歴史ある学会を代表することに、身の引きしまる思いです。これからも、例会、シンポジウム、そして学会誌などを通じた学問的交流と、フランス&生物学(広域)をキーワードとして集う会員間の親睦をバランスよく織り交ぜながら、会員の皆様に親しんでいただける「特別な学会」を目指して活動していきたいと思います。また、広くフランス&生物学に縁のある研究者への日仏生物学会の認知度を高めて、会員の増加につなげることも重要なことです。

その中で、なかなか難しいと感じるのが、フランスとのより親密な学術交流です。まずは、これまでのように、日仏会館助成も利用し学者招聘やフランスとの共同研究を行って個々の会員あるいはグループでのフランスとの研究交流を活発に行うこと、そしてそれらの交流を基盤とし、学会レベルでのフランスとの学術交流を活性化できればと考えています。

伝統ある日仏生物学会が、いつも様々な年齢層の研究者を引き付けられるような学会であり続けられるように、役員の先生方のお力添えをいただきながら、努力していく所存です。申し上げるまでもありませんが、学会の発展には、会員の皆様のご支援が必要です。学会の運営に関して、皆様のご理解とご協力、そしてご提案を賜ることができれば幸いに存じます。